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日々の開発学習の進捗確認とテクノロジーに関して考えたことをまとめます(ブロックチェーン学習中)

1007_書評7:FinTech 2.0ー金融とITの関係がビジネスを変える(楠真)を読んだ

Fintechの概観を理解したいと思いこの本を読んでみた。読んでいて思ったのが、ユーザーへの安定的なサービス提供を与えるために既存の金融機関のシステムも必要だという意見に立脚しつつもクラウドコンピューティングやモバイル、ブロックチェーンやAI(機械学習、深層学習)への適応のためにスタートアップと協調を合わせていくことも必要だという趣旨の本に感じられた。

確かにその主張も金融機関は一種の国家のインフラという意味でかなり理にかなってるなと感じた。対して、顧客を守るシステムが必要である一方、もっと効率化すれば既存の従業員の半分以上はもはや必要ではないのではないか、既存の規制や法律、承認システムが銀行や保険会社などの会社側のメリットではなく、ユーザーとしての本質的な価値を考えた場合、それらは本当に必要なのかとも感じた。

特に既存の金融規制、ATMや証券化、承認フローや管理システムなど既存の金融システムは現在のようにInternetというデジタル化社会とは全く前提の異なる半世紀前のシステム、規制に基づいて運営されている。これらを、組織の人員は減らさず、既存のシステムを守りつつ、それにITのシステムを上乗せするのはその場しのぎにすぎない。人間に例えれば、根本的な原因は食事や生活習慣(運動をしない、不規則な生活、睡眠不足)などがあるのに、サプリメントなどで誤魔化すのと同じなんじゃないのかとも思ったりもした。

とはいえ、既存の金融機関もITの推進にはかなり危機感を感じていてそれを取り込むことを必要としていることはすごく感じられて良かった。

金融機関がお金を稼ぐ仕組みは3つ

1.集めた預金に支払う金利と貸し出した金利金利差から得られる金利収入
2.株や債券のような金融商品を販売した時の手数料
3.振込やアドバイスの提供などサービスの提供に対するサービス料

このシステム設計とこのビジネススキームを金融機関が守るために規制や法律や人員配置などが決まっているが、これを前提としない仕組みがあればこんなに人もいらないし、金銭の移動も早くなるし、規制や法律の形ももっと事業者や顧客に本当に価値のあるものになるような気がした。

Fintechで主に提供されているモデル

1.リテール金融向けソリューション
-ネットバンクや、ネット証券の延長戦上:海外送金を低コスト(ベンモ) -アグリゲーションの延長、個人の資産管理(Yodlee)
-資産運用のアドバイスを自動的に扱うロボアドバイザー(Betterment)
2.仮想通貨やブロックチェーンに関連したソリューション
-ビットコイン。金融機関同士の電子取引システム。
-ブロックチェーン技術を使ったサービス。
3.ネット決済やモバイル決済に関連したソリューション
-applepay/paypal/squareなど
4.クラウドファンディングソーシャルレンディング
ネット上で小額の資金を集め、これをスタートアップビジネスへの投資や消費者ローンに利用する仕組み。kickstarter/lending club
5.ホールセール金融に関連したソリューション
証券会社やヘッジファンドなどホールセール金融に関連。
かつてはヘッジファンドが利用するためのトレーディングプラットフォームや、取引所を介さないで株式を取引するPTS(Proprietary Trading System)やECN(Electronic Communication Network)、高速でコンピューターが株式売買を行うHFT(High Frequency Trade)など。
今後はブロックチェーン技術を応用したソリューションも模索中。

Fintechを支えるテクノロジー

-クラウドコンピューティング
-モバイルプラットフォーム
-AI、機械学習、深層学習  

金融機関がビビってるポイント。

成長スピードが速すぎるのと、どの企業が牛耳っているかという点においてかつてのIBM、かつてのIntel/Microsoftのように少数の企業に止まらないこと。

ソフトウェアが世界を飲み込む。(software is eating the world)

-Hard
IBM/HP/DELL/EMC/Cisco
-Soft
Oracle/Microsoft
-Cloud
Apple/Amazon/Salesforce/Google

既存ビジネスをぶっ潰す(=Disrupt)

旧態依然の変化についていけない産業は全てソフトウェアに飲み込まれる。
Uber/Netflix/Ebay/Airbnbなど

第三世代プラットホーム

第一世代:メインフレームコンピューター(327O端末:ex,銀行勘定系、ATMネットワーク)
第二世代:クライアントサーバーシステム(windowsPC:ex,ネットバンク、トレーディング)
第三世代:デスクトップ、モバイル、IOT(Netflix/Uber)クラウド上で新しいエコシステムの創出

SOA(Soft Oriented Atchitecture)とAPI(Application Programing Interface)

仮想通貨と電子マネーと通貨の比較