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日々の開発学習の進捗確認とテクノロジーに関して考えたことをまとめます(ブロックチェーン学習中)

1011_書評11:角川インターネット講座 (1) インターネットの基礎情報革命を支えるインフラストラクチャー(村井純、ヴィントサーフ)を読んだ

インターネットの初期のアーキテクチャーを作り上げた人たちがどういう意図で今のインフラを作ってきたのか、どのような歴史があるのか知りたくて本書を読みました。角川インターネット講座で十数冊のまとまりとなり、錚々たるメンバーによって構成されたうちの一冊目ということで情報量がものすごかったですw

本書ではインターネットの成り立ちに関して関連した機関や人の名前、当時の時代背景、技術的説明などがなされていました。通常こういう本って概要が軽く説明されていて、それらが多岐にわたるってのが多いんですが、日本とアメリカのインターネット界の重鎮、村井純さんとヴィントサーフの書いている本なので詳しいです。。。。

感じたことを以下にまとめます。

インターネット作った人たちすごい

まず既存のインターネットの仕組みを構想したことが「あ、これすごいな。。。。」と思いました。ARPANETというネットワークとUNIXというオペレーションシステムがいかにインターネットの開発に大きく関わっているのかということを強く感じました。加えて、インターネットそのもののインフラ部分を構想し、実装してきた研究者の人には尊敬の念しか感じない。ネットワーク世界の住所とも言えるIPアドレスが不足することを予想してIPv6を構築したストーリーも非常に印象的。NATもインターネットの対等な関係性から考えると違和感しかなかったけど、時代を経てセキュリティのために有効かもねと適応されるあたり発明の価値は時を経ないとわからないと痛感。インターネットの革新技術であるTCP/IPを発明したヴィントサーフ、インターネットブラウザNCSA Mosaicを発明したマークアンドリーセンは世界にめちゃくちゃ貢献しているんだなと再認識した。ベル研究所パロアルトARPANETやNTT/KDD/WIDEプロジェクトやら功績とんでもないぞと思いました。

インターネットはまだ完成していないし、開発が終わったわけでもない。その設計は、まだ進化を続けていて、あなたもそこに参加できるのです。

ヴィントサーフの言葉です。

インターネットは、進化を繰り返してきた、とても柔軟なシステムで、今後も進化します。あなたはその新しい使い方を作り出したり、新しい機能を設計したりできるのです。今日この部屋を後にするときには、そのことを心に刻んでください。

本書から引用

人間の脳が司っている感覚や記憶を共有できる基盤こそインターネットに求められるものである。さらにインターネットにつながっているカメラやセンサーは、人の感覚を代行したり、あるいは感覚の起源となって、人の体を拡張するものである。それを地球上のすべての人が瞬時に共有できる可能性が見えてきた。夢のように思われてきた人の体の拡張と感覚の共有が現実のものになって、さらに脳の拡張をも実現する。さてそれをどう利用するかというのが今の時代だ。

WWWを発明したティムバーナーズリーやBSD UNIX開発者カークマキュージック、ビルジョイ、UNIX発明者のケン・トンプソン、デニス・リッチーなども出てきてすごい本だなと思いました。

インターネットらしさ

アリババなど、今までのルールではいけないことでも、ユーザーの絶大な支持が得られれば変わっていく。そのような挑戦的なことが、インターネットの歴史上では度々施行されてきた。これまでダメだったことでも、もしかしたら変わるかもしれないんだ。そんなマインドセットをもっと重要視すべきだよなあと感じさせてくれる本でした。「それまでなかった変なことは、いいことなのかもしれない。」